授業概要 |
目的:理工系学生が最初に学習する数学教科の一つに線形代数学が挙げられる。
ここでは
特に行列と行列式を学習し、それらの十分な計算力を養うこと目的とする。
内容:高校で 2X 2行列を習うが、ここでは一般の n X n 行列を定義し、行列
の演算に習熟する。更に正方行列に関する行列式を定義し、それらの性質を学び、
行列式の計算力をつける。また逆行列の概念を導入し、連立1次方程式の解法に
応用する。また固有値問題を考察し、行列の分解に応用する。
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授業計画 |
以下の項目に沿って授業を行い、各項目平均2週を考えている。
1。行列と数ベクトル
2。連立1次方程式
3。行列式の定義と基本性質
4。余因子展開と行列式の計算
5。逆行列とクラーメルの公式
6。固有値と固有ベクトル
7。行列の対角化
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成績評価の方法 |
筆記試験
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テキスト |
高木 斉・高橋豊文・中村哲男, 速習 線形代数, 森北出版 KK , 1,236 円
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参考書 |
内田伏一他, 線形代数演習, 裳華房, 2, 060 円
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履修にあたっての留意点 |
数学は積み重ねの学問であり、行列と行列式はその一つの出発点でもある。
したがって、大変重要な講義であり、自分は学問をするんだという心構えで
講義に臨まなくてはならない。
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