授業概要 |
「基本的人権」「国民主権」「平和主義」等を基礎原理としてもつ日本国憲法は、
これまでに、高い評価を得て、それなりに定着してきたといえる。しかし
地方で、様々な問題点について、日本国憲法の述べる「人類普遍の原理」が
十分に実現されているとは言い難い現実が存在することも事実である。
そうした現実が生じた原因の一端を私たちの素朴な意識や行動の中に探りながら、
具体的な諸問題を分析することで、憲法の基本原理・基本概念がもつ価値を
再検討する。
今回は人権の分野に重点を置いて検討する。
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授業計画 |
第一章 はじめに
----憲法とはいかなる法か----
第二章 「基本的人権の尊重」と日本人・日本社会
第一節 「個人の尊重」について
第二節 「法の下の平等」について
第三節 「自由権」について
第三章 「平和主義」と日本人・日本社会
第一節 「自衛権」について
第二節 「平和主義」をめぐる諸問題
第四章 「国民主権」と日本人・日本社会
第一節 「国民主権」の原理について
第二節 「憲法保障」について
第五章 まとめ
----憲法の人間像・社会像と日本人・日本社会----
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成績評価の方法 |
受講者の提出するレポートによって成績を評価する。レポートのテーマ
については、最初の時間に授業の目的を説明した上で、告知する。
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テキスト |
テキストは特に指定しない。
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参考書 |
参考文献も講義内で紹介するが、憲法の標準的な
教科書としては、芦部信喜『憲法』(岩波書店・1993年)をあげておく。
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履修にあたっての留意点 |
受講者には、講義中に日本国憲法の各条が参照できるように、六法等を
あたって準備しておいていただきたい。
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