授業概要
本講義は、わが国における裁判制度の特徴とその概要を明らかにし、次年以降における
法学専門教育の基礎を作るという目的をもって行ないたい。講義の内容としては、とく
に、平成10年 施行の新民事裁判制度について中心的に講義する。今日の民事裁判の諸
問
題を法的に捉え、分析できる能力を養うための基礎を提供すること、裁判の拠り所とな
る実体法(民法、商法等)との関連を意識させ、問題に取り組む基礎力の育成である。
具体的には、教科書に沿って講義していく。また、現実の裁判事例をみながら、法の学
び方と法律の体系についても講義していく。各テーマにつき、個別の資料を配布するこ
ともある。また、講義のなかで、個々の問題について自由討論も随時行う予定である。
授業計画
10月 裁判制度の概要及び法の学び方と法体系
11月 国家機としての民事裁判制度、裁判における人間、裁判の歴史
12月 新民事裁判制度の概要、市民の裁判利用と新民事訴訟法、新民事訴訟制度の個
別問題
1月 新民事訴訟制度の個別問題
成績評価の方法
試験(レポートを課す場合もあり)
テキスト
松村/住吉編「法学最前線」(窓社、1996)
松村著「新民事訴訟法ノートI」(成文堂、1998年4月刊行予定)
その他
担当教官の専門分野
民事訴訟法、民事執行法、倒産法
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