授業概要
社会学は端的には「社会とは何か」を考える学問研究である。しかし,それは「個
人」とは関わらないということではない。むしろ,「個人」のあり方や「個人」の相
互関係を探るために,「社会と個人」を研究しているといってもよい。社会学の中心
問題は「社会と個人」なのである。 この授業では,社会学の方法という問題にも
触れながら,社会学がとらえてきた「社会と個人」について考察し,社会学的な考え方
の理解を深めるとともに現代社会に生きる個人の歴史性,社会性について考える素材
を提供することにしたい。
授業計画
0.はじめに 1.社会の中の個人・個人の中の社会 2.マルクスの社会理
論における個人 3.デュルケムの社会学における個人 4.ジンメルの社会学
における個人 5.ウェーバーの社会学における個人 6.システムとしての社
会と個人 7.個人の合理性と非合理性・自律性と他律性 8.おわりに
成績評価の方法
出席状況と試験によって評価します。
テキスト
ありません。
参考書
授業の中で紹介します。
その他
担当教官の専門分野
社会学
|