授業概要
東欧における様々な政治体制の成立とその社会的背景について歴史的な
経緯を踏まえながら、概説する。
東欧諸国は、第二次世界大戦後、すべての国で社会主義体制が成立する
が、この体制は、1989年に一斉に崩壊してしまった。この授業では、なぜ
社会主義体制が成立したのかという点に留意しつつ、第一世界大戦による
東欧諸国の成立に至るまでの問題とその後の政治体制によって解決された
問題、また解決されなかった問題が社会主義体制の成立にどのように関わ
っているのかという観点から、東欧諸国の政治における連続性を中心に社
会主義体制の成立の意味を考える。
授業計画
(1)政治と政治学
(2)東欧とは何かーー政治的意味と社会的意味ーー
(3)フランス革命と東欧のナショナリズム
(4)ハプスブルク帝国と連邦主義
(5)第一次世界大戦と東欧諸国の独立
(6)両大戦間期の東欧の政治体制
バルカン諸国の権威主義体制
ハンガリー,ルーマニアのファシズム
(7)社会主義体制の成立と社会変動
第二次世界大戦とレジスタンス運動
人民民主主義と社会主義
成績評価の方法
学期末試験による
テキスト
百瀬宏編著『国際情勢ベーシックシリーズ5 東欧』自由国民社,2000円(1995年)
参考書
テーマに応じてその都度授業中に紹介する。
その他
担当教官の専門分野
国際関係論
|