授業概要
「近代(モダン)」という一つの時代が大きな転換点にあることは、それに否定的
な立場(保守主義やポストモダン)をとるのであれ、肯定的な立場をとるのであれ、
今日誰の目にもあきらかになっている。
このセミナーでは、「近代」をすぐれて「諸条件の平等化」としての「デモクラシ
ー」の時代ととらえて、「近代」の行方について先駆的洞察を残したフランスの政治
思想家であるアレクシス・ド・トクヴィル(1805-1859)の古典的著作『アメリカに
おけるデモクラシー』(1835年,1840年)を購読する。邦訳は、『アメリカの民主政
治』という表題で講談社学術文庫から、上・中・下の三分冊ででているが、とりあげ
るのは下巻のみである。
授業計画
第1週 ガイダンスと参加者の確定
第2週 アレクシス・ド・トクヴィルについて
第3週--第15週 『アメリカの民主政治』(下巻)の講読
成績評価の方法
出席状況とレポートによる
テキスト
アレクシス・ド・トクヴィル著『アメリカの民主政治』(下巻、講談社学術文庫)
その他
学生へのメッセージ等
受講者数は10名程度を考えている。読書が好きで、議論が好きで、ものを書くことが
好きな学生の参加を期待しています。
担当教官の専門分野
政治理論・政治社会学
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