【授業概要】
・テーマ
この授業では、小白川開講の物理学基礎を理解している学生を対象として講義する。この授業は50C-A、50C-Bの2クラス開講とし、50C-Aクラスは実力向上を目指して多くの物理現象を扱い、50C-Bクラスは基礎力の充実を目指して扱う物理現象を出来るだけ少なくし、高校「物理」を学ばなかった学生にも理解できるように丁寧に説明する。最初のクラス分けは学生を二分するように教官が決めて掲示するが、学生の希望によってクラを換えることは自由である。
・ねらい
A、Bクラスとも、始めに、物理学基礎で学んだことを簡単に復習した後、振動現象として、孤立した力学系に於ける色々な振動現象の物理学的解説と、数式的な取扱い方を行う。次に、振動が伝搬する波動について、回折や干渉および波動方程式等の数式的な扱い方を含めて、物理的な考え方に触れながら解説する。
・目標
自然現象を物理学的に正しく理解する力、数式で取り扱う力を身に付ける。
・キーワード
剛体の運動、波動
【授業計画】
・授業の方法
講義は、演習問題を解きながら説明する方法で進める ・日程
第1ー2週 物理学基礎の復習
等速直線運動、加速度運動、自由落下運動、放物運動
等速円運動、単振動との関係
第3ー4週 剛体の運動
剛体の運動、角運動量、慣性モーメント
第5ー8週 振動
単振動、連成振動、減衰振動、強制振動、共鳴
第9ー15週 波動
波の性質、横波、縦波、正弦波、定常波、波長、振動数、周期、波の速さ、分散関係
重ね合わせの原理、波の干渉、波の反射、波の屈折、波の回折、ホイヘンスの原理
音波は縦波、音速の温度変化、音の屈折、音の回折、音の干渉、うなり、ドップラー効果
【学習の方法】
・受講のあり方
時間中に覚えてしまおう。 ・予習のあり方
自分で考える。 ・復習のあり方
自分で考える.
【成績評価の方法】
・成績評価基準
総合点の60%以上を単位認定する. ・方法
期末試験および中間試験の結果を総合し成績を決定する。
【テキスト】
原 康夫 、 物理学通論 I、学術図書出版社、1800円
【参考書】
小出昭一郎、 物理学(改訂版)、 裳華房、 1957円
阿部龍蔵・川村清、 物理学、 サイエンス社、 1750円
森田博昭・金子武次郎、 工学基礎・物体の運動、学術図書出版社
【科目の位置付け】
工学部学生としての基礎能力を高める科目
【その他】
・学生へのメッセージ
本来,学問することは楽しいことである.楽しくないと思う人は、どこかが間違っているのでしょう. ・履修に当たっての留意点
予習、復習をすること。考えながら授業を聞くこと。黒板を写したただけでは、実力はつかない。 ・オフィス・アワー
毎週水曜日の4-6時 ・担当教員の専門分野
金属物性。特に薄膜と合金の磁気的性質。
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