高分子情報処理
 Information Processing for Polymer Engineer
 担当教員:谷口 貴志(TANIGUCHI Takashi)
 担当教員の所属:工学部機能高分子工学科
 開講学年:3年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:物質化学工学科(Bコース)  科目区分:専門科目・選択必修 
【授業概要】
・テーマ
Unix Systemの理解、Fortran Programing
・ねらい
計算機を自由に活用出来ることは、これからの研究者・技術者にとって、必要不可欠の素養である。本演習では、基本的な計算機の利用法とプログラミングの基礎について学ぶ。具体的には、UNIXの基本的な操作法、エディタの使い方、Fortran によるプログラミングの基礎、データ解析の基礎、など。
・目標
(a) Unixの初歩的な操作(ファイルの操作など)ができること。
(b) emacs エディタ等によりプログラムの編集ができること。
(c) Fortran の基礎的な文法を理解すること。
(d) 基本的な計算法(統計、最小2乗法、数値積分など)を理解し、自在にプログラムが作成できること。
・キーワード
UNIX, Fortran文法

【授業計画】
・授業の方法
Power Point を用い、Fortranの文法を説明し、理解を深めるために、多くの例題を、コンピュータ端末から直接プログラミングを行いながら解く。毎週レポート問題を出し、次週に解答とその解説を行う.
・日程
第1週 UNIXの基礎(Login,Logout,パスワード)、
第2週 UNIXの基礎(emacs エディタ)、
第3週 UNIXの基礎(ファイル操作 --cp,mv,rm,mkdirなど)、
第4週 Fortran 入門(コンパイルと実行、read/write文)、
第5週 Fortran 入門(四則演算、組込み関数、format文)、
第6週 繰返し(do文、goto文)、
第7週 条件判断(単純if文、ブロックif文)、
第8週 ファイル入出力(open文、リダイレクト)、
第9週 平均と標準偏差、
第10週 数値積分、
第11週 最小2乗法、
第12週 配列とその応用(最大値・最小値、ヒストグラム)、
第13週 関数副プログラム・サブルーチン、
第14週 データの並び替え(ソート)

【学習の方法】
・受講のあり方
習ったFORTRANの文法を計算機端末から直接プログラムするにより理解を深めるため、
受講者の積極的な姿勢が要求される。
ただ単に与えられた演習問題をやるだけでなく,
自分なりに問題を考えてプログラムする能力を高めようとする意識が重要である。
・予習のあり方
次週に行う内容について、配布プリントをよく読んでおくこと。
・復習のあり方
次週に行う内容について、配布プリントをよく読んでおくこと。その週、あるいは、
以前の週で教えた内容に関する問題を毎週レポート問題として出すので,
その問題を配布するプリントと参考図書を用いて解く事により,復習を行うこと。
それ以外にも自発的に、プログラミングの練習を情報処理室で行うこと。

【成績評価の方法】
・成績評価基準
1) UNIXの基礎の理解、
(2) FORTRANプログラミングの2点について評価を行う。
UNIXの基礎コマンド、ファイル操作やディレクトリ構造について理解度を試験する。
また基本的なプログラミング(繰り返し計算、条件分岐など)が書けるかどうかを試験する。
・方法
「試験」により評価する。60点以上が合格

【テキスト】
プリントを配付する。

【参考書】
電子計算機のプログラミング 1  「Fortran 入門」 浦 昭二 編 培風館

【科目の位置付け】
計算機を自由に活用出来ることは、これからの研究者・技術者にとって、
必要不可欠の素養である。
この科目を通して,計算機を用いた数値解析技術の基礎を学ぶ。

【その他】
・学生へのメッセージ
例題をそのまま入力しているだけでは決して自分でプログラムを作れるようにはならない。
例題の機能の拡張などを自分で積極的に行ってみること。
・履修に当たっての留意点
原則として他学科の学生の受講は認めない。
演習は情報処理センター・米沢分室内の演習室で行う。
演習室は他の講義で使われていない時間は自由に使えるので、
積極的に利用して計算機に早く慣れるように。
・オフィス・アワー
火曜10:30-11:30
・担当教員の専門分野
高分子物理、レオロジー

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