【授業概要】
・テーマ
生物進化の遺伝子・細胞レベルでの理解
・ねらい
約38億年前に最初の生命が誕生して以来、生物は遺伝子に刻まれた情報を正確に伝達して細胞や体を維持し、存続してきた。一方、長い進化的時間の経過とともに遺伝子は少しずつ変異して、細胞や体の形、生理的機能が変化し、百数十万種におよぶ生物が進化してきた。特に、ヒトは急速に進化を遂げて独自の文化や技術を持ち、自らの手で遺伝子や細胞、地球環境まで改変するようになった。この講義では、ヒトを含む生物の進化の過程や仕組みについて遺伝子・細胞レベルで概説する。
・目標
この講義を通して、生物進化の過程、仕組みを理解するとともに、今後もヒトを含む多様な生物が地球上で共存していくために、ヒトはどうすればよいのかを考えてほしい。
・キーワード
遺伝情報の伝達、前生物的合成、細胞内共生、分子時計、系統進化
【授業計画】
・授業の方法
できるだけ身近なトピックスを交えて講義します。 ・日程
１．遺伝子の本体・核酸
２．遺伝情報伝達の仕組み
３．遺伝子の起源
４．細胞の構造と進化
５．分子進化と生物の系統進化
６．ヒトの進化と未来
【学習の方法】
・受講のあり方
講義を聞いてよく考えて、こちらから伝えたいメッセージを感じ取って下さい。 ・予習のあり方
できたら参考図書に目を通して下さい。 ・復習のあり方
配付したプリント、視聴覚資料の内容を理解して下さい。わからなければ質問して下さい。
【成績評価の方法】
・成績評価基準
遺伝子・細胞レベルでの進化の理解 60点
研究手法の理解 20点
論理的思考 20点 ・方法
試験またはレポートによって評価します。
【テキスト】
テキストは使いません。配付したプリント、OHP、VTRをもとに講義します。
【参考書】
長谷川政美．1991．DNAに刻まれたヒトの歴史．岩波書店．
宮田隆．1998．DNAからみた生物の爆発的進化．岩波書店．
斉藤成也．2001．遺伝子は35億年の夢を見る：バクテリアからヒトの進化まで．大和書房．
【その他】
・オフィス・アワー
研究室外での活動も多いので、メールによる質問や、所在確認をしてから質問に来て下さい。
hanzawa@sci.kj.yamagata-u.ac.jp ・担当教員の専門分野
進化遺伝学
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