【授業概要】
・テーマ
錯生成平衡、沈殿平衡、酸化還元平衡、分配平衡など分析化学の基礎的な原理や理論を学びます。 分析化学は、化学熱力学、有機化学、無機化学、量子化学などを基本とする学問であり、物質の検出、分離、キャラクタリゼーションなどの化学情報を得るための方法を研究する学問です。分析化学Ⅱでは、分析化学Ⅰで学んだ基礎概念をふまえ、金属錯体形成や酸化還元反応、分配平衡などの原理を学びその応用例などを理解します。
・到達目標
錯生成平衡、酸化還元平衡、分配平衡など、分析化学における基本的な知識を修得することを目的とする。
・キーワード
酸化還元反応、錯形成反応、抽出
【科目の位置付け】
錯生成平衡、酸化還元平衡、分配平衡など、分析化学における基本的な知識を修得し、自己の中に体系化することにより、幅広い視野と探究心を身につけることを目的とする。(理学部ディプロマ・ポリシー)
【授業計画】
・授業の方法
講義
・日程
第1回 ガイダンス 第2回 化学平衡の復習 第3回 錯形成反応とは 第4回 錯形成理論 第5回 沈殿平衡理論 第6回 沈殿平衡に及ぼす因子 第7回 まとめと中間テスト 第8回 中間テスト解説と電気化学の初歩 第9回 ネルンストの式 第10回 化学電池の基礎 第11回 プールベダイアグラム 第12回 分配平衡とは 第13回 分配平衡に及ぼす因子 第14回 まとめと期末試験 第15回 期末試験解説。先端分析化学
【学習の方法】
・受講のあり方
ほぼ教科書に沿って進め、板書を中心に必要な場合は資料を用いて講義します。講義時間中に理解するように努めてください。
・授業時間外学習へのアドバイス
講義時の式の導出などを復習すること。その際にはそれぞれの式の意味を考えること。
【成績の評価】
・基準
溶液内の化学平衡を理解しているか。
・方法
成績は、小テストを20%、中間テストを40%、期末テストを40%として評価します。また授業に積極的に参加された方(質問、挙手や自ら調べたレポート提出)は加点します。
【テキスト・参考書】
溶液内イオン平衡に基づく分析化学、姫野貞之・市村彰男共著、化学同人
【その他】
・学生へのメッセージ
本講義で学ぶ内容は、特に化学熱力学を理解していることが重要です。そのため授業の進度は学生の理解により調節する場合があります。
・オフィス・アワー
講義時に連絡する。
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